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とんかつ道コラム

思わず誰かに話したくなるような
とんかつへの愛に溢れる情報を発信していきます。

やっと逢えた。

私が逢うべき人だと大介氏が強く薦めてくれた女性養豚家である。

小豆島の鈴木農園の鈴木博子さん。

鈴木さんはストレートに事を語り、動物とも対等であり、大地の微生物にまで意識を向け気を配り、自然と共に生きている方だった。住んでる世界の次元が違う感じがした。

鈴木さんの育てる放牧豚は、家族が生活できる範囲で月に数頭だけ食肉にする。いかに環境への負荷を少なく養豚ができるか、生活できるかを実践されている。tonkatsujpにも数ヶ月に一度の割合で、小さな一塊のお肉が届く。

彼女の経歴は興味深い。若い頃はアフリカの地で国際協力に力を注ぎ、帰国後、自己が描くサステイナブル社会の実現化を目指し、現在は地元小豆島でご主人と養豚業をしている。

彼女は何故養豚を選択したのか。実は豚は人間社会と地球の循環システムに参加しやすい。それは豚の得意である「食べること」「育つこと」による。豚は胃が強く比較的なんでも食べる。鈴木さんのところにも地元で採れた規格外野菜や賞味期限間近の食品が集まるので、餌として豚に与え、地元の食ロス削減に貢献している。

人間社会の過剰なルールがロスを生んでいる事実も知らなければいけないのかもしれない。

眞杉由美

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